「辞めたい。でも転職できない。」年収480万の係長が動かなかった5つの理由

転職記

「辞めたい。でも、転職する勇気はない。」

そんな言葉を、喉元まで出かけては飲み込む。そんな状態が、ボクは何年も続いていました。

  • 会社に不満はある
  • でも転職する自信はない
  • 年齢はすでに40代

もしあなたが今、同じような場所に立っているなら。 これからお話しする内容は、かつてのボク自身の「逃げていた記録」です。

トラックドライバー、係長、年収480万円。 周りから見れば「そこそこ普通な人生」だったと思います。でも、ボクはずっと思っていました。

「このままで、本当にいいのか?」

その問いに答えを出せず、立ち止まり続けた5つの理由を、包み隠さずお話しします。

「なんとなく」の安定が、一番の搾取だった

今の会社には、明確な限界が見えていました。給料は出世しなければ上がらない。つまり、役職が止まった瞬間に、ボクの未来の年収も確定するということです。

何より苦しかったのは、現場の空気です。 ドライバーの能力も、仕事の質も、責任感も、本来は一人ひとり違います。それなのに、給料はほぼ横並び。

頑張っている人も、そうでない人も、同じように時間が過ぎていく。会社全体が「頑張らなくてもいい空気」に包まれていました。その環境で、自分だけが浮いてしまうことが怖かったのです。

家族を言い訳にして、挑戦から逃げていた

辞めたい理由は山ほどあるのに、なぜ動けなかったのか。 理由はシンプルで、次の自分に何一つやりたいことがなかったからです。

さらに言えば、動けない自分を正当化するために「家族」という存在を利用していました。 本来なら、家族は「守るために挑戦する理由」になるはずです。でも、当時のボクはそれを「動かないための免罪符」にしていました。

「家族がいるから無茶はできない」。 そう自分に言い聞かせることで、変化から逃げ続けていたのです。今振り返ると、家族を守っていたのではありません。自分を守るために、家族という言葉を盾にしていただけでした。

「安定」にすり替えて、誤魔化す日々

求人サイトを見ても、無意識にブレーキをかけていました。 年収が高そうな仕事には「自分には無理だ」と決めつけ、仕事内容を見ては「これは嫌だ」と粗探しをする。

履歴書を書く、面接を受ける。その一歩が重くてたまらない。 だからボクは、頭の中で勝手に結論を出していました。「今のままの方がマシだ」と。

今の苦しさを「安定」という言葉で塗り替えて美化していたんです。結局、**「辞めたい」という気持ちより、「今の生活水準を1円も下げたくない」という執着の方が強かった。**それが、ボクが動けない本当の理由でした。

会社の看板を外したら、何が残るのか?

もう一つ、ボクを動けなくさせていたのが「武器がない」という恐怖でした。

  • ワインソムリエの資格はあるが、長いブランクがある。
  • 運行管理はしているが、マネジメントに自信はない。
  • 元フレンチの経験はあるが、今はただのドライバー。

客観的に自分を見たとき、突き抜けたものが何もないと気づいてしまったんです。 「もし明日、会社の看板がなくなったら、ボクの価値はゼロなんじゃないか?」

この現実に直面するのが怖くて、また思考を停止させる。その繰り返しでした。あなたも、同じように感じたことはありませんか?

不満な会社で不安から逃げていた

そして、一番深いところにあった不安。それが「老後」です。 トラックドライバーは体が資本。腰を痛めれば終わり。事故を起こせば終わり。年齢とともに体力は落ちていく。

自分には将来を安心させる資産がない。「会社に行けばお金がもらえる」という会社依存の生き方が、どれほど危うい橋を渡っているのか。本当はわかっていました。

でも、行動はしない。見ないふりをして、今日も仕事に行く。そんな毎日を、ただ繰り返していました。


そして、人生は突然変わる

でも―― そんな淀んだ日常は、ある日突然、強制終了させられます。

ボクの人生がひっくり返ったきっかけ。 それが、あの「人身事故」でした。

なぜ、あの事故が転機となったのか。 安定だと思っていた場所が、いかに脆い砂上の楼閣だったのか。

その続きは、次回書き綴ります。

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