肉は“地図”で覚えろ。45歳の転職でワインの経験が役に立った話

精肉店で牛肉の部位を学ぶ45歳男性のイメージ。地図のように部位を理解する様子 精肉修行日記

40代で転職を考えている人へ。
ボクは45歳で、まったくの未経験から精肉店に飛び込みました。

正直に言うと、毎日ちょっと怖いです。

ザブトンって聞いて、座布団しか思い浮かばなかった男です。

仕事を探していた時も不安でしたが、本当にキツいのは“入ってから”でした。

「明日行くの、ちょっと怖いな」
「また聞いたら嫌な顔されるかな」
「もう使えないって思われてないかな」

そんなことばかり考えながら、毎日店に立っています。

未経験で精肉店に入った5日目。頭の中はずっとパニック

接客しながら、頭の中ではずっとこうです。

「……全然分からない、ヤバい」

ザブトン? → 浮かぶのは、あの座布団。

トモサンカク? → “トモ=お尻”…たぶんそのへん?

お客さんに聞かれて言葉が詰まる。
その横で、先輩がサラッと説明してくれる。

——ああ、これがプロか。

ボクは横でうなずくことしかできませんでした。

40代の転職は「若さ」で乗り切れない

20代の頃みたいに勢いで突っ走ることはできません。
「新人だからしょうがないよ」とも言われない。

むしろ—— 「この人、大丈夫かな?」と思われている気がしてしまう。

体力も、記憶力も、あの頃とは違う。 そして何より、

「知らないことが恥ずかしい」

これが一番キツい。

でも、開き直ったら少しだけ楽になった

ある時ふと思いました。

「分からないなら、相手に答えさせればいいじゃないか?」

  • お客さんに聞いてみる。
  • 先輩にもう一度聞いてみる。

あとは メモを取って、あとで見返す。

少しずつだけど、昨日よりは分かる。
それだけで、ちゃんと前に進んでいる気がしました。

ボクが気づいた「40代の学び方」

ボクは以前、フランス料理店で働き、ソムリエの勉強をしていました。
その時に言われた言葉があります。

「まずは地図から覚えろ」

最初は意味が分からなかったけど、
これがすべての始まりでした。

ワインは銘柄から覚えると混乱する。
でも「どこで作られているか」から入ると、一気につながる。

この感覚、今の精肉の仕事とまったく同じでした。

牛肉は“地図”で覚えると一気に楽になる

部位の名前を丸暗記するんじゃなくて、 まずは “どこの肉か” を知る。

それだけで整理されました。

【前】肩(ウデ)
→ よく動く=味が濃い・少し歯ごたえ

【上】背中(ロース)
→ 動かない=柔らかい・脂が多い

【後】お尻(ランイチ)
→ 赤身だけど柔らかい

【下】脚(モモ)
→ 脂少なめ・ヘルシー

バラバラだった知識が、一枚の“地図”みたいにつながりました。
まだ5日目ですが、やっと「覚え方」を覚え始めています。

🔰保存版|迷ったらこれだけでOK(スマホ用)

柔らかさ重視 ・リブロース|王道のご褒美 ・エンピツ|とろける柔らかさ

脂控えめ ・シンシン|上品な赤身 ・カメノコ|あっさり系

バランス型 ・イチボ|赤身+脂のいいとこ取り ・カタシン|コスパ良し

ガッツリ系 ・中落ち|ご飯が止まらない

おまけ|牛肉の部位まとめ

部位カテゴリ名称脂の乗り(霜降り)食感(柔らかさ)特徴・おすすめの伝え方
リブロースリブロース最高級のサシとろける柔らかさ「王道の贅沢を楽しみたい方に」

マキロースしっかり濃厚かなり柔らか「リブロースの芯を巻く濃厚な部位」

エンピツしっかり濃厚箸で切れる極上感「超希少!とにかく柔らかさ重視なら」

カプリほどよい脂標準的「肉質がしっかりして食べ応えあり」
肩ロースザブトン極上の霜降りとろける柔らかさ「焼肉の華!甘い脂が絶品です」

カタシンほどよい脂標準的「赤身と脂のバランスが一番良い」

ネック控えめやや歯ごたえあり「噛むほどに肉本来の味が濃い」
本ミスジ華やかなサシかなり柔らか「独特の食感と濃厚な旨味」

クリ控えめ標準的「運動量が多い部位で、味が濃い赤身」

ウワミスジ控えめかなり柔らか「ミスジの上側。脂控えめで柔らかい」
ランイチネクタイほどよい脂驚きの柔らかさ「赤身好きなら一度は食べてほしい逸品」

ランプ控えめかなり柔らか「お尻の赤身。しっとりしてヘルシー」

イチボほどよい脂かなり柔らか「赤身の旨味と脂の甘みが両立」
シンタマトモサンカク綺麗なサシかなり柔らか「モモの中で一番サシが入る贅沢部位」

シンシン控えめかなり柔らか「キメが細かく、最も上品な赤身」

カメノコかなりあっさり標準的「赤身派に。サッと焼いて肉の味を」
ウチモモコモモかなりあっさり標準的「脂っけゼロ。一番ヘルシーな部位」
ソトモモナカニクかなりあっさり標準的「赤身が強く、噛む楽しさがある」
ブリスケブリスケほどよい脂標準的「前足の付け根。濃厚なコラーゲン感」
バラ系ゲタ・中落豊かな脂標準的「骨の周りで一番旨味が強いカルビ」

40代の挑戦は「できるか」じゃなく「聞けるか」

ボクはまだ何もできません。 毎日、分からないことだらけです。

でもひとつだけ、決めていることがあります。

分からないことは、ちゃんと聞く。

これだけは逃げない。

40代の挑戦って、 「できるかどうか」じゃなくて「聞けるかどうか」 なんだと思っています。

楽しい人生のために、修行中です

ボクは元トラックドライバーです。 ある出来事をきっかけに、ハンドルを切ることをやめて、肉を切る道に進みました。

そこから少しずつ人生を動かしていく中で、夢ができました。

それは—— 競馬好きの妻と、“肉×ワインのキッチンカー”で全国の競馬場を回ること。

「本命はこの馬でしょ!」なんて言い合いながら、 お客さんと一緒に楽しい空間をつくりたい。

このブログは、その夢の“付け合わせ”みたいなものです。 同じように40代で悩んでいる誰かに、少しでも届けばと思って書いています。

最後にひと言

このブログは、夢に向かう途中の“日々の学び”を残す場所です。 もし今日の記事が、あなたの何かと少しでも重なったなら嬉しいです。

応援してもらえたら、それだけで明日もまた一歩進めます。

ここからは、ボクがどうして今の働き方を選んだのか、 その裏側の話です。

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