【45歳で未経験転職】精肉店5日目|40代でも「聞けるか」で前に進む

精肉店で牛肉の部位を学ぶ45歳男性のイメージ。地図のように部位を理解する様子 精肉修行

45歳、未経験、精肉店——入って5日目。
仕事を探すときも不安でしたが、本当にキツいのは「入ってから」でした。

40代で転職を考えている人へ。ボクは45歳で、まったくの未経験から精肉店に飛び込みました。

正直に言うと、毎日ちょっと怖いです。

ザブトンって聞いて、座布団しか思い浮かばなかった男です。

仕事を探していたときも不安でした。でも、本当にきついのは入社してから。毎日店に立ちながら、こんなことを考えています。

「明日行くの、ちょっと怖いな」
「また聞いたら嫌な顔されるかな」
「もう使えないって思われてないかな」

そんなことばかり考えながら、毎日店に立っています。

この記事は、45歳からの未経験転職で精肉店に入ったボクの、入社5日目のリアルです。同じように40代で転職を迷っている誰かの背中に、少しでも届けばうれしいと思って書いています。

未経験で精肉店に入った5日目。頭の中はずっとパニック

未経験で精肉店に入った45歳の接客風景

接客しながら、頭の中ではずっとこうです。

「……全然分からない、ヤバい」

ザブトン? → 浮かぶのは、あの座布団。

トモサンカク? → “トモ=お尻”…たぶんそのへん?

お客さんに聞かれて言葉が詰まる。その横で、先輩がサラッと説明してくれる。

——ああ、これがプロか。

ボクは横でうなずくことしかできませんでした。

5日目に起きたことは、ほんの小さなことばかりです。

午前中、初めてショーケースの商品補充を任されました。ラベルの貼り替えだけなのに、手が震って10分かかりました。横で見ていた先輩は、2分で終わらせていました。

それでも「やってみろ」って言ってもらえた。それだけで、少しだけ胸が熱くなりました。

その日、お客さんから部位の質問を3回受けました。2回は先輩に助けてもらい、1回だけ——「柔らかい赤身なら、シンシンがおすすめです」——と、ボクの言葉で答えられました。

大したことじゃない。でも5日目のボクにとっては、ちゃんと前に進んだ一日でした。

40代の転職は「若さ」で乗り切れない

20代の頃みたいに勢いで突っ走ることはできません。「新人だからしょうがないよ」とも言われない。

むしろ——「この人、大丈夫かな?」と思われている気がしてしまう。

体力も、記憶力も、あの頃とは違う。そして何より、

「知らないことが恥ずかしい」——これが一番キツい。

40代転職は、若い頃のように「勢い」では乗り切れない。だからこそ、覚え方そのものを覚える必要があると、ボクは後から気づきました。

でも、開き直ったら少しだけ楽になった

ある時ふと思いました。

「分からないなら、相手に答えさせればいいじゃないか?」

  • お客さんに聞いてみる。
  • 先輩にもう一度聞いてみる。
  • あとはメモを取って、あとで見返す。

少しずつだけど、昨日よりは分かる。それだけで、ちゃんと前に進んでいる気がしました。

ボクが気づいた「40代の学び方」

ボクは以前、フランス料理店で働き、ソムリエの勉強をしていました。その時に言われた言葉があります。

「まずは地図から覚えろ」

最初は意味が分からなかったけど、これがすべての始まりでした。

ワインは銘柄から覚えると混乱する。でも「どこで作られているか」から入ると、一気につながる。

この感覚、今の精肉の仕事とまったく同じでした。

牛肉は“地図”で覚えると一気に楽になる

部位の名前を丸暗記するんじゃなくて、まずは「どこの肉か」を知る。それだけで整理されました。

【前】肩(ウデ)
→ よく動く=味が濃い・少し歯ごたえ

【上】背中(ロース)
→ 動かない=柔らかい・脂が多い

【後】お尻(ランイチ)
→ 赤身だけど柔らかい

【下】脚(モモ)
→ 脂少なめ・ヘルシー
牛肉の部位を地図で覚えるイメージ

バラバラだった知識が、一枚の“地図”みたいにつながりました。まだ5日目ですが、やっと「覚え方」を覚え始めています。

保存版|迷ったらこれだけでOK(スマホ用)

柔らかさ重視
・リブロース|王道のご褒美
・エンピツ|とろける柔らかさ

脂控えめ
・シンシン|上品な赤身
・カメノコ|あっさり系

バランス型
・イチボ|赤身+脂のいいとこ取り
・カタシン|コスパ良し

ガッツリ系
・中落ち|ご飯が止まらない

おまけ|牛肉の部位まとめ

部位カテゴリ 名称 脂の乗り 食感 特徴・おすすめの伝え方
リブロース リブロース 最高級のサシ とろける柔らかさ 「王道の贅沢を楽しみたい方に」
マキロース しっかり濃厚 かなり柔らか 「リブロースの芯を巻く濃厚な部位」
エンピツ しっかり濃厚 箸で切れる極上感 「超希少!とにかく柔らかさ重視なら」
カプリ ほどよい脂 標準的 「肉質がしっかりして食べ応えあり」
肩ロース ザブトン 極上の霜降り とろける柔らかさ 「焼肉の華!甘い脂が絶品です」
カタシン ほどよい脂 標準的 「赤身と脂のバランスが一番良い」
ネック 控えめ やや歯ごたえあり 「噛むほどに肉本来の味が濃い」
本ミスジ 華やかなサシ かなり柔らか 「独特の食感と濃厚な旨味」
クリ 控えめ 標準的 「運動量が多い部位で、味が濃い赤身」
ウワミスジ 控えめ かなり柔らか 「ミスジの上側。脂控えめで柔らかい」
ランイチ ネクタイ ほどよい脂 驚きの柔らかさ 「赤身好きなら一度は食べてほしい逸品」
ランプ 控えめ かなり柔らか 「お尻の赤身。しっとりしてヘルシー」
イチボ ほどよい脂 かなり柔らか 「赤身の旨味と脂の甘みが両立」
シンタマ トモサンカク 綺麗なサシ かなり柔らか 「モモの中で一番サシが入る贅沢部位」
シンシン 控えめ かなり柔らか 「キメが細かく、最も上品な赤身」
カメノコ かなりあっさり 標準的 「赤身派に。サッと焼いて肉の味を」
ウチモモ コモモ かなりあっさり 標準的 「脂っけゼロ。一番ヘルシーな部位」
ソトモモ ナカニク かなりあっさり 標準的 「赤身が強く、噛む楽しさがある」
ブリスケ ブリスケ ほどよい脂 標準的 「前足の付け根。濃厚なコラーゲン感」
バラ系 ゲタ・中落 豊かな脂 標準的 「骨の周りで一番旨味が強いカルビ」

40代の挑戦は「できるか」じゃなく「聞けるか」

ボクはまだ何もできません。毎日、分からないことだらけです。

でもひとつだけ、決めていることがあります。

分からないことは、ちゃんと聞く。これだけは逃げない。

40代の挑戦って、「できるかどうか」じゃなくて「聞けるかどうか」なんだと思っています。

未経験で通用するのか。転職して今より条件が悪くなったらどうするのか。転職したことを後悔しないだろうか——入る前は、そんな不安ばかりでした。

でも今は分かります。完璧にできる人なんていない。聞いて、メモして、明日また一歩進む。それでいいんだと。

楽しい人生のために、修行中です

ボクは元トラックドライバーです。ある出来事をきっかけに、ハンドルを切ることをやめて、肉を切る道に進みました。

そこから少しずつ人生を動かしていく中で、夢ができました。

それは——競馬好きの妻と、“肉×ワインのキッチンカー”で全国の競馬場を回ること。

「本命はこの馬でしょ!」なんて言い合いながら、お客さんと一緒に楽しい空間をつくりたい。

このブログは、その夢の“付け合わせ”みたいなものです。同じように40代で悩んでいる誰かに、少しでも届けばと思って書いています。

今日メモしたザブトンのことも、いつかキッチンカーでお客さんに説明できるようになりたい。今日の修行が、あの夢につながっている——そう思えたら、明日もまた店に行けそうです。

肉とワインのキッチンカーを夢見る45歳の挑戦

最後にひと言

このブログは、夢に向かう途中の“日々の学び”を残す場所です。もし今日の記事が、あなたの何かと少しでも重なったなら嬉しいです。

応援してもらえたら、それだけで明日もまた一歩進めます。

ここからは、ボクがどうして今の働き方を選んだのか——その裏側の話です。

※45restart.comは、45歳からの転職・精肉修行・日常の記録を発信する個人ブログです。運営者:ちょくえいプライバシーポリシー

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