- 食べ比べ記事の続き——その夜に開けた赤ワインの話
- 「合う」と「食べ続けやすい」は違う——今回の核になる気づき
- ①カイノミ・②タテバラ・③カルビの食卓に、赤ワインを足してみた結果
- ワイン選びの失敗が、40代の転職・挑戦にも重なった話
食べ比べのあと、ワインを開けた夜
カルビに赤ワインを合わせれば、おいしい。そう思っていました。
でも実際に試してみると、45歳の胃が教えてくれた答えは少し違いました。
この記事は、カルビ・カイノミ・タテバラを食べ比べた夜の続きです。あの日の食卓は、バラ肉3種だけでも40代の胃にはかなり重たかった——妻も「ちょっと気持ち悪くなりそう……」と言っていました。肉の順番や味の違い、詳しくは食べ比べの記事に書きました。
その同じ食卓に、カルビに合うワインとして選んだ赤「インスピレーション バイ クロエ 2023」を足してみた——それが今回の話です。ワイン紹介というより、あの夜に赤ワインを重ねて分かったことを書いています。
- ①カイノミ——違いがいちばんつかめた
- ②タテバラ・③カルビ——味だけではほとんど区別できず
- 詳しくはこちら
まず結論|おいしいのに、最後まで食べ続けられなかった
今回の赤ワインは、1700円とは思えないほど満足感のあるカルビ ワイン候補でした。果実味がしっかりあって、飲みごたえもある。一口目は「合う」と素直に感じました。
ただ、今回いちばん大きく残ったのは銘柄の評価ではなく、こういうことでした。
「合う」と「食べ続けやすい」は違う。
あの夜、すでに重たかったバラ肉3種の食卓に、ふくよかな果実味の赤ワインを重ねていくと——途中から胃がかなり重たくなったんです。肉だけでもキツかったのに、ワインまで重なると、さらにしんどくなった。
おいしい。たしかにおいしい。でも、食べ進めるうちに「あれ、今日はちょっとキツいかも」と感じた。
食べ比べの時に「おいしい部位」と「満足できる食卓」は別物だと感じていたのに、ワインまで足して同じ轍を踏んだ——これが今回の学びでした。
- 元ワインソムリエ(10年)→ トラックドライバー(8年)→ 精肉店(修行中)
- 人身事故を機に転職。未経験・45歳からの精肉の世界
- 夢は60歳で妻とキッチンカーで全国の競馬場を巡ること
カルビに合うワインを、近所の酒屋で選んだ
カルビに合うワインを買ったのは近所の酒屋さんです。以前飲食店で働いていたソムリエの方がいて、「カルビに合うワインを探してます」と言えば、きっと丁寧にいろいろ教えてくれます。酒屋さんならではの提案もしてくれる、ありがたいお店です。
それでもボクは、自分で「ん〜」と考えながら選びたいタイプです。いや、正直に言えば、単純にいろいろ飲んでみたいだけかもしれません。テイスティング用のワインが何本か用意されていて、気になるものを少しずつ試せます。
そんな中で選んだのが、牛のラベルが目を引くインスピレーション バイ クロエ 2023でした。バラ肉3種の食べ比べに合わせて開けるつもりで、ラベルの牛マークにも惹かれました。
▲ 牛のラベルが目を引いたこの赤ワイン。バラ肉の食べ比べに合わせて選びました。
インスピレーション バイ クロエ 2023を飲んだ感想
南フランスらしい、果実味豊かな赤ワインです。テイスティングの時点では「カルビ ワインとしてアリだろうな」と素直に思いました。
▲ 食べ比べの夜に開けた一本。家飲みの牛肉 赤ワインとして、コスパはかなり良かったです。
ふくよかさと飲みごたえのバランスがちゃんと手応えとして返ってくる。渋みだけが前に出る感じではなく、果実味が肉の脂を受け止めてくれそうな、そんな一本。
昔みたいに香りを言葉で並べることはできない。でも、「肉に合う」という感覚だけは体が覚えていた。あの夜、ボクはまだ知らなかった。その”合う”が、食卓の終わりまで続くとは。
- 1700円前後。家飲みの牛肉 赤ワインとしてコスパ良好
- ③カルビ1皿なら「合う」。①②③のバラ肉3連発の食卓にはややパンチ強め
- 脂を包むより、脂を切る酸やタンニンがほしかった
カルビ・カイノミ・タテバラと赤ワインを合わせた結果
あの夜と同じく、食べ方は塩コショウのみ。フライパンで焼いた①カイノミ・②タテバラ・③カルビに、この焼肉 ワインを合わせました。
▲ 食べ比べの記事と同じ3種。②タテバラ→①カイノミ→③カルビの順で食べ、この赤ワインを足しました。
最初の一口は、③カルビの脂の甘みと果実味がきれいにつながって、「これはアリだな」と感じました。①のカイノミでも、食べ比べの時につかめた歯切れの良さとワインの果実味が重なって、悪くない組み合わせでした。
でも、食べ進めるうちに流れが変わってきました。バラ肉は脂の魅力が大きい。それを3種続けて食べていくと、45歳の胃にはだんだん厳しくなってくる。そこに、ふくよかな赤ワインが重なっていく。
「合わない」わけじゃないのに、だんだん胃が疲れてくる。
ここでもう一度思いました。「合う」と「食べ続けやすい」は違う。
食べ比べを踏まえて、ワインで気づいたこと
食べ比べの記事で、ボクはすでにこう感じていました。「おいしい部位」と「満足できる食卓」は、必ずしも同じではない。もしモモのような肉肉しい赤身が1皿入っていたら、カルビやタテバラの良さはもっと際立ったはずです。
今回、ワインを足して同じことをもう一度体験しました。①カイノミだけが他との違いとしてつかめた食卓に、ふくよかな赤を重ねると——あの夜の胃の重さに、さらにワインの重さが加わった。
🥩 ①カイノミ
- 食べ比べの時:歯切れの良さ、脂ののりで違いがつかめた
- ワインを足して:相性は悪くない。でも3種続ける食卓全体では重たく感じた
🥩 ②タテバラ・③カルビ
- 食べ比べの時:味だけではほとんど区別できなかった
- ワインを足しても:②と③の違いはやはり分からなかった
- 脂の甘みが強い2種を続けたうえに赤ワイン——食卓全体としてはかなりヘビーになった
参考書を読んで覚えたつもりでも、やっぱり実際に食べて、実際に飲んでみると理解の深さが違います。バラ肉3種だけの晩ごはんに、この一本を足すのは、ボクの40代の胃にはまだ少し早かった。
ワイン選びの反省が、転職後の自分にも重なった
今回ちょっとおもしろかったのは、ワイン選びの反省が、そのまま転職後の自分にも重なったことです。
新しい仕事を始めたばかりの頃は、とにかく必死です。覚えることも多いし、周りに迷惑をかけたくないし、「遅れてる」と思われたくない。だからつい、力いっぱい頑張りすぎてしまいます。
でも40代の挑戦って、気合いだけでは続かないんですよね。あの夜のバラ肉3連発も、今回のワインも、まさにそんな感じでした。一口目の満足感は大きい。でも、最後まで心地よく進めるには、もう少し自分の体とペースに合った選び方が必要だった。
挑戦を続けるために必要なのは、完璧な選択よりも「自分にとって無理なく続けられる組み合わせ」を見つけること——ワインも、働き方も、同じだと思います。
まとめ|「一口目に合う」と「最後まで気持ちよく食べられる」は違う
この一本は、価格以上の満足感がある、おいしい赤ワインでした。ただ、バラ肉3種の食べ比べの食卓に重ねると、ワインの良さと食卓全体の重さが重なって、ボクには少しパンチが強すぎました。
ボクが今回学んだのは、「一口目に合うワイン」と「最後まで気持ちよく食べられるワイン」は違うということでした。
つまり、「合う」と「食べ続けやすい」は違う。食べ比べの夜でも、ワインを足した夜でも、同じことをまた教えてもらった気がします。
一口目のおいしさだけで選ばない。最後まで心地よく楽しめるか。これからは、そんな視点で肉もワインも選んでいきたいと思います。
今日うまくいかなかったことがあっても、それは前に進めていない証拠じゃありません。むしろ、自分に合う答えへ近づくための大事な一歩です。
精肉店での毎日も、いつか「キッチンカーで全国の競馬場を回る」という夢につながっていくと、ボクは本気で思っています。もし将来、どこかの競馬場でキッチンカーを見かけたら、「ブログ読んでました」と声をかけてもらえたらうれしいです。
小さな一歩でも、今日できたならそれは前進です。ボクは明日も、ボクのペースで一歩ずつ挑戦を続けます。
夢は競馬好きの妻とキッチンカーで全国の競馬場を巡ること。
失敗も悔しさもそのまま書くブログ「ハンドルを切れずに、肉を切る。」運営中。
失敗も悔しさも、そのまま記録しています。
キッチンカーで競馬場を巡る夢に向かって。
※本記事は個人の体験・感想をもとにした記録です。ワイン・精肉の知識はまだ修行中のため、専門的な情報は信頼できる情報源もあわせてご確認ください。


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