45歳・未経験。転職サイトに登録して、ボクの市場価値を確かめてみた。
結論から言うと、求人数は確かにあった。でも、条件だけで探すと迷う——ボクはそこで最初に壁にぶつかった。
- 6サイトを見比べたあと、ボクが「条件探し」から「棚卸し」に切り替えた理由
- 「未経験・手取り30万」だけで探して失敗した理由
- 転職サイトで分かった、市場価値の本当の意味
人身事故をきっかけに、「このままでいいのだろうか」と悩んだ。そして、未経験の精肉業界に飛び込むことを選んだ——その流れは45歳からの転職記録にまとめています。前回は年収ダウンでも「勝算」があった理由。今回は、その少し前。転職サイトを見始めた頃の話です。
知人の紹介でそのまま次の職場に行くこともできた。でも、人身事故がきっかけとはいえ、少なからず前の運送会社を辞めたい気持ちもあった。せっかく転職するなら、自分の市場価値を知ってみたい——45歳・未経験でも、世の中にどれくらい需要があるのか。それを確かめたくて、いくつかの転職サイトに登録してみた。
6つの求人サイトを比較した
登録したのは、Indeed/doda/タウンワーク/求人ボックス/ミイダス/フード人材バンク。1週間ほど見ていると、それぞれの特徴もなんとなく分かってきた。
- 幅広く探す:Indeed、求人ボックス
- サポート重視:doda
- 地域密着:タウンワーク
- スカウト型:ミイダス
- 飲食業界特化:フード人材バンク
45歳・未経験目線での体感は、主観だけどこんな感じだった。
- Indeed:◎ — 求人数が多く、未経験求人を広く探すには使いやすかった
- タウンワーク:◯ — 地域密着の現場系が見つかりやすく、地元志向の求人に向いていた
- 求人ボックス:▲ — Indeedと似た求人が多く、ボクには差が分かりにくかった
- doda:△ — サポートは厚そうだったが、軸が定まっていない段階のボクには距離を感じた
- ミイダス:△ — スカウト型で、45歳未経験のボクには届きにくかった
- フード人材バンク:★ — 飲食特化。ソムリエ資格を活かす流れは、ここだけ見えた
サイトごとの違いは、だいたいここまで。でも、6つを見比べ終わっても、ボクの中で決め手は生まれなかった。求人数は確かにあった。それでも、「自分に合う仕事」は、一覧表からは見えてこなかった。
ここから先は、転職サイトの比較というより——ボクが転職活動を通して、自分自身を棚卸ししていった話になる。

最初にぶつかった壁
転職サイトを見始めて、すぐに困った。自分が何をやりたいのか分からない。
とりあえず最初は「未経験」「手取り30万円以上」——この条件だけで探してみた。「仕事を選ばなければ見つかるだろう」と思っていた。実際は、全然違った。
- どのサイトを見ても同じ求人に見える
- 働きたいと思える仕事が見つからない
- 結局、今の仕事と比べてしまう
今思えば当たり前だ。何もできない45歳に、いきなり高い給料を払おうと思う会社はそう多くない。ここでボクは気づいた——探していたのは「市場価値の数字」ではなく、自分に合う仕事の輪郭だった、と。
やってきたことを整理する
そこで、考え方を変えた。「やりたいこと」ではなく、「やってきたこと」を思い出し、自分が手に入れたものを整理した。
思い出したのは、この2つだった。
- ワインソムリエ資格
- 運行管理者資格
これを軸にすると、自然と候補は絞られる——飲食店、運送会社。ただ正直なところ、
運送会社は、言うまでもなく戻りたくない。
それでも、この2つの求人はやたら多かった。理由はたぶんシンプルで、人手不足、人が休んでいる時に働く未知の世界、労働時間が長い、離職率が高い——自分の経験から見ても、なんとなく納得できる。
義務教育の頃から、朝に登校して夕方に下校する生活をしてきた。日曜日は休むもの——そういうリズムで育ってきた。だから、人が休んでいる時に働く仕事は、友人とも予定が合わせづらくなる。少なからず、自分の楽しさを削ることにもなる。人は基本的に変化を嫌う。それなりの動機がなければ、生活のリズムを根底から崩す選択はしにくい。
資格・経験と、ボクが感じた地雷
- ワインソムリエ → 飲食店・ワイン専門店/懸念:理不尽な人間関係、長時間労働
- 運行管理者 → 運送会社/懸念:体育会系の指導、休日出勤、拘束時間
- 精肉店経験 → 精肉・食肉流通/(他職種より適性が高い可能性)
飲食なら戻れるかも
それでも、ふと思った。飲食なら戻れるかもしれない。今は昔と違って、パワハラや労働時間も多少は改善されているかもしれない。それに、眠っていたワインソムリエの資格も使える。
もし理不尽な人間関係さえなければ、
- 働いていなければ出会えないような人にも出会える
- サービスや知識を磨く楽しさがある
それが飲食の面白さでもある。少しだけ、飲食店も転職先として考え始めた。
「条件で選ぶ」のではなく、「自分のトリセツ(取扱説明書)」を作って、「それに合う場所を探す」——少し別のステージへ進んだ気になれた。
ボクの転職活動のフェーズ(当時の整理)
- 初期:条件(金)だけで探す → 軸がなく、全部同じに見える
- 中期:辞めて後がない状態に追い込まれる → 「動く理由」を模索し始める
- 現在:感情・プライドを捨てた自己分析 → 「機能」と「避けたい環境」の抽出
転職サイトを見るのがしんどかった理由
あとから振り返ると、転職サイトを見るのがしんどかった理由も分かってきた。
- やりたいことがない
- 条件だけで探す
- 情報が多すぎる
- どれも同じに見えてくる
- 現状と比較をする
- 変化のリスクが気になる
- 動機が湧かない
- 仕事をやりたい理由がない
このループに入ると、転職サイトを見ること自体がだんだん疲れてくる。
45歳の転職でやった「自分の棚卸し」
そこでやったのが、自分の棚卸しだった。感情ではなく、「事実」として自分を見る。
【持っている資格】
ワインソムリエ資格/運行管理者資格
【苦にならなかったこと】
黙々と作業する/テキパキ仕事を進める
【周りから言われたこと】
人当たりがいい/仕事が早い
同時に、避けたい環境も整理した——無駄な会議、急な予定変更、口だけの人、人の意見を聞かない人。
まとめ
転職サイトを見ていて、ボクが気づいたことはこの3つ。
- 条件だけで仕事を探すと迷う
- 自分の棚卸しをしないと軸ができない
- 人は興味のある情報しか見えなくなる
そして、冒頭で書いた「市場価値」——振り返ると、転職サイトで分かったのは、自分の市場価値そのものではなかった。まず、自分が何を持っていて、何を避けたいのかを知らなければ、求人を見ても判断できない。ボクにとって転職サイトは、仕事を探す場所でもあった。でも同時に、自分を知る場所でもあった。
今振り返ると、この頃すでに「精肉店」という選択肢も頭のどこかにあった気がする。ただ、その時点では、まだ「精肉店に転職する」と決めていたわけじゃない。自分の人生が肉に関わる仕事に変わるとも、思っていなかった。
でも、振り返ってみると——この棚卸しがあったからこそ、後に精肉店という選択肢を「自分に合うかもしれない」と考えられたんだと、ボクは思う。黙々と作業できる、テキパキ進められる、理不尽な人間関係を避けたい——その条件を言語化できたから、次の選択につながっていった。
その先の話は、年収ダウンでも「勝算」があった理由や、なぜ精肉店を選んだのかに続いています。
転職活動の記録は転職を振り返るカテゴリーにまとめています。
※この記事は筆者自身の転職活動の記録をもとに書いています。転職サイトの評価は個人の体感であり、すべての方に当てはまるものではありません。


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