- うまい肉を買った。でも、うまく食べられるとは限らない。
- ランプだと思っていた肉の中に、知らない名前の場所がある——調べて初めて知った
- まだ焼いていない。
結果ではなく、途中を書いている
週末、ランプに目が止まった
週末、お店に並んだお肉の中で、一際目をひく厚切りの焼き肉用があった。
仙台牛のランプだ。
ただ、勝手に買っていくとピーピー騒ぎ出す妻の許可が必要だ。精肉店で肉に触れているからこそ、家に持ち帰る肉だけは、ちゃんと家庭内稟議が通らないと動けない。
普通の記事なら、ここから
買った → 焼いた → おいしかった
で終わる。
でも今回のボクは、まだそこまで行っていない。まだ食べていない。ランプを見つけて、許可を取って、買って、「これ、どうやって食べよう?」と立ち止まっている——その途中を書いています。
まず結論|うまい肉を買っただけでは足りない
うまい肉を買った。でも、うまく食べられるとは限らない。
だから、焼く前に勉強してみた——これが、今回の記事の芯です。
ボクは45歳で未経験から精肉店に入った。仕事では毎日肉を触っている。それなのに今回、初めて自分の食卓に並ぶ一枚の前で、「この肉って何なんだ?」「どう焼いたら一番うまいんだ?」と、自分のために本を開いた。
仙台牛のランプを買った記事——ではなく、精肉店で働き始めた45歳が、初めて自分の食べる肉を勉強した記事、だと思って読んでもらえたらうれしいです。まだ火は入れていません。
- 元ワインソムリエ(10年)→ トラックドライバー(8年)→ 精肉店(修行中)
- 人身事故を機に転職。未経験・45歳からの精肉の世界
- 夢は60歳で妻とキッチンカーで全国の競馬場を巡ること
妻の許可と、社長の経木包み
まずは妻にLINE。
「ダメ」——最初はそう返ってきた。精肉店で働いているからこそ、家に肉を持ち帰るのは、普通の買い物以上に気を遣う。勝手に持って帰ったら、ピーピー騒ぎ出す。それはわかっている。
でも、念を押したら、強くダメとは言ってこなかった。
……ゴーだな。
店に戻ると、社長が声をかけてきた。「許可出た? 買える?!」——ボクと妻の関係性を、社長は知っているのかもしれない。頷いたら、経木に包んでくれた。社長がどんなふうに包むのか、少し気になりながら見ているうちに、仙台牛のランプが我が家へ向かう準備が整った。
45歳で精肉店に転職して、妻がいて、肉を買って帰る——そんな生活の中で、一枚の肉が我が家に入ってきた。情報としては何の価値もない話かもしれない。でも、ボクにとっては、このあたりがリアルだった。
せっかく手に入れた。適当に焼いて後悔したくない——そう思ったのが、本を開くきっかけになった。
仕事の肉と、自分の肉は違う
仕事では毎日肉を触っている。切る、包む、並べる——当たり前のようにやっている。
でも、自分で買って、自分の食卓に並べる肉となると、急に「わからない」が増える。仕事で扱う肉と、自分が家で食べる肉は、重なり方が違う。今回、それをはっきり感じた。
「この肉って何なんだ?」「どう焼いたら一番うまいんだ?」——自分のために、手元のお肉検定のテキストと改訂新版 牛枝肉・部分肉の分割と商品化を開いた。参考書を読んで覚えたつもりでも、目の前の一枚に合わせて調べ直すと、また違って見える。
あわせて、肉の写真をChatGPTに送って、焼き方の当たりも聞いてみた。全部正解だと思っているわけじゃない。でも、焼き下手なボクにとって、ヒントにはなった。
ランプだと思ったら、ランボソと呼ばれていた
ランプだと思って買ったのに、ランボソだった。——そう書くと、ボクが最初から知っていたみたいに聞こえる。違う。
店頭では「ランプ」だと思っていた。帰ってよく見ると、店ではランボソと呼ばれている部位だった。ランボソ——ここで初めて、その言葉が出てきた。ボクはランプくらいしか知らなかった。
さっき開いた本を、もう一度めくった。ランプの中に、ランナカとランボソがある、と書いてあった。ランプの中に、そんな場所があるのか——
ランプの中には、ランナカとランボソがある、と書いてあった。ランボソはランプの中でも柔らかい部分——「モモのヒレ」と表現されることもある、らしい。ランプの中に、そんな場所があるのか、と思った。
※お肉検定テキスト・改訂新版 牛枝肉・部分肉の分割と商品化を参考にしたメモです。
それまでボクの頭の中では、ランプ=厚切りの赤身、くらいのイメージだった。ランボソという名前も、中身も、ちゃんと知らなかった。でも目の前の肉は、想像以上にサシがきれいに入っていた。「赤身ランプだから薄く焼けばいい」——そんなふうに判断していたら、台無しにしていたかもしれない。
ランプだと思っていた肉の中に、「ランボソ」という場所があることを知った。——これが、今回いちばんの発見だった。知識を披露したいわけじゃない。精肉店で働く45歳が、調べて知った、という話。
最初の一切れは、塩だけで食べてみたい。タレやソースで隠す前に、この肉そのものを確かめたい。……まだ、焼いていないけれど。
肉って、舌だけじゃないんだ
お肉検定のテキストを読んで、もう一つ気づいたことがある。肉って、舌だけで食べているんじゃない。
「おいしさ」は味だけじゃなく、香り、食感、焼き色、焼ける音——五感が合わさって「おいしい」になる、と書いてあった。
45歳のボクにとっては、ちょっとした発見だった。肉を「食べる」だけじゃなくて、「考えて食べる」——一段深くなる、という感じ。
※お肉検定テキストを参考にしたメモです。
だから今回、焼き方も、香りも、最初の一口も——全部、今日の一枚のために選びたい。まだ火は入れていない。でも、「肉を食べる」から「肉を考える」に、少しだけ進んだ気がする。
焼き方は決めた。自信は、まだない
肉の厚さは2cm弱。本やChatGPTを参考に、焼き方の当たりはつけた。おおまかには——
表面だけ強火で焼き色をつける。中まで火を通そうとしない。アルミホイルで2〜3分休ませる。最後に、熱々に仕上げる。最初の一口は塩だけ。
……こんな感じ。
でも、正直に言うと自信はない。だって、ボクは焼き下手だから。これで本当にうまく焼けるのか?——わからない。
フライパンの上で「今、中心が何℃だ」と見極めるのは、ボクには無理だ。だから、表面に焼き色をつけることだけ集中して、あとはホイルの余熱に任せる——この考え方が、いちばん心が楽、というだけ。
本を読んで、焼き方は決めた。でも、完成したわけじゃない。仮説を立てた、くらいの話。これで仙台牛のランプを焼く。失敗したら……そのときは、そのまま書こう。
前編で考えた焼き方は、正しかったのか——実食編で答える予定です。うまくいったか、失敗したか、塩だけの一口はどうだったか。公開したら、この記事と相互リンクします。
前編:仙台牛ランプが食べたい|食べる前に調べてみた
実食編(予定):仙台牛ランプを焼いて食べた|45歳の焼き下手でも、うまく焼けたのか
まとめ|さて、今夜焼く
週末、仙台牛のランプに目が止まった。妻に許可を取って、社長に経木で包んでもらって、持ち帰った。本を開いて調べたら、ランプの中にランボソという場所があることを知った。おいしさについて考えて、焼き方の当たりをつけた。
まだ、食べていない。
でも、精肉店で働き始めて初めて——自分で買った肉を、自分のために勉強した。仕事で触る肉と、自分の食卓に並ぶ肉が、少しだけつながった気がする。
うまい肉を買った。でも、うまく食べられるとは限らない。だから、焼く前に勉強してみた——それだけは、ちゃんとやれた。ランプだと思っていた肉の中に、ランボソという場所がある——それも、調べて初めて知った。
さて、今夜焼く。
夢は競馬好きの妻とキッチンカーで全国の競馬場を巡ること。
失敗も悔しさもそのまま書くブログ「ハンドルを切れずに、肉を切る。」運営中。
- 【準備中】仙台牛ランプを焼いて食べた|実食編——公開後にリンクします
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- カルビ・カイノミ・タテバラを食べ比べた夜
失敗も悔しさも、そのまま記録しています。
キッチンカーで競馬場を巡る夢に向かって。
※本記事は個人の体験・感想をもとにした記録です。精肉・調理の知識はまだ修行中のため、専門的な情報は信頼できる情報源もあわせてご確認ください。


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